診療に楽しみを感じています。
「筆者にとっては、FSS に分類される問題を持つ患者とのやり取りは楽しい。というか医師としてのやりがいを感じさせる。なぜなら、検査上何の異常もない患者の体の具合の悪さが自分とのやり取りの中でなんらかの良い方向に向かうとき、そこには医療人として寄与できた実感がある」
「逆に、高血圧や糖尿病など、数字主体の疾患を持つ患者のケアについては、そこが難しい。収縮期160の血圧を診て”高いですねえ、いけませんねえ”と言っている医師としての自分、HbA1cが7.5から6.9に低下して”すごくよくなっていますや。がんばりましたね”といっている自分は、本当に患者の人生にとって利益を高めているのかについては、はっきりといって自信が持てない。」
尾藤誠司 総合診療とFSS より引用