気は食物と吸気から体に取り込まれます。脾の働きで飲食物から吸収した大地の気を「精気」といいます。肺の働きで吸気から吸収した天からの気を「清気」といいます。これらは日々取り込まれて補充される「後天の気」であり、これとは別に生まれつき腎に蓄えられている「先天の気」があります。
気は働く場所によって呼び名が変わります。胸部にある正気を宋気と呼びます。五臓にある正気はそれぞれ肺気、心気、脾気、肝気、腎気と呼びます。経絡にある正気は経絡の気です。脈中を流れている正気は営気、脈外を巡っている正気は衛気と呼びます。