口臭治療の大家、本田俊一先生の研究です。簡易口臭ガス測定器の多くは揮発性硫黄ガスを検査対象としています。揮発性硫黄ガスは口臭の主成分とされていますが、カダベリン、プトレシンといった揮発性アミンガスもそれに対抗するような重要な口臭ガスです。
カダベリンの臭いは「死体臭」です。研究機関ではHPLC,キャピラリー電気泳動,酵素比色法などで測定しますが、簡易口臭ガス測定器では測定できないのが難点です。本田先生は検知管式測定法を用いてカダベリンを測定しました。
検知管式測定法は簡便な方法であり、ひぐち歯科クリニックでもアテインという機械を使って嫌気性菌が尿素をアンモニアに分解する反応を調べています。