川勝賢作初代教授の息子である松村智弘先生も大阪大学歯学部第2口腔外科のOBであり、岡山大学口腔外科名誉教授です。孫の松村達志先生も第2口腔外科のOBであり、昨年3月に和歌山県立医大歯科口腔外科教授に就任しました。
松村達志先生が入局した際に、誰がオーベンとして指導役を務めるのかを作田教授は思案されたと思います。将来教授となるようにしっかり教育せねばならず、最初の1年間の臨床における教育は特に重要だからです。そのような事情は聞かされませんでしたが、なぜか私がその指導役を仰せつかりました。私にとっては初めての弟子です。
外来ではオーベンとウンテンがミットを組んで患者さんを診察します。新人のウンテンに対しては検査や手術の手技を手取り足取り教えます。紹介状や照会状も添削します。特に力を入れて教えたのが診断学です。内科疾患や精神科疾患、血液検査の読み方についても精一杯教えました。
この日は教授となった松村先生に久しぶりに会えるのでとても楽しみでした。