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不定愁訴診療のアルゴリズム

学会・研究会 2022年10月08日

一見、不定愁訴と思しき症例を患者側、医療者側の条件によって分類していくkとができます。その分類結果に応じて、対処法や留意点が異なってきます。

患者側
特定の疾患や症状として診断できる(既診断)
特定の疾患や症状としては診断できない(未診断)

医療者側
診断能力がある(診断可能)
診断能力がない(診断不能)

治療、診続ける、環境調整の能力がある(対応可能)
治療、診続ける、環境調整の能力がない(対応不能)

まず診断の段階で分類します。

A:既診断、診断可能 
B:既診断、診断不能
C:未診断、診断可能
D:未診断、診断不能

Aは不定愁訴ではなくなりますが、B、C、Dは不定愁訴のままです。Bは医療者の診断能力を向上させればAとなり、患者さんにとっては早く適切な治療を受けられることになります。診断能力を向上させるは大事なことです。

次いで治療の段階の分類となります。

Aは対応可能であれば対応し、対応不能であれば他の医療機関を紹介します。
B、C、Dは対応可能であれば不定愁訴として対応することになります。診断がつかなくても対応は可能なので、対応能力を向上させることも大事です。対応不能であれば、他の医療機関を紹介します。
Bの場合は不定愁訴として症状や状況が改善したとしても、本当の問題は取り残されたままとなってしまうため、微妙な問題と言えます。
C、Dは症状の変化や医学の進歩により、A、Bに変わる可能性があります。症状の変化を注意深く観察したり、医学知識をアップデートしたりすることが大事です。

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