東京慈恵会医科大学痛み脳科学センター長の加藤総夫教授の講演です。加藤先生は日本痛み関連学会連合の用語委員長を務め、nociplastic pain の訳語を痛覚変調性疼痛と決定しました。nociには10通り、plasticには6通り、掛け合わせると60通りの訳語候補が挙がったそうです。
痛覚変調性疼痛の登場前から心因性疼痛、中枢性感作、一次性慢性痛の用語がありました。これらは痛覚変調性疼痛と同じように思えますが、一緒ではないそうです。
痛覚変調性疼痛は痛みの機構であり、心因世疼痛は痛みの要因である
中枢性感作は生理的な症候の呼び名である
一次性慢性痛は疾患の診断分類である