口腔生理学教室の加藤隆史教授は睡眠歯科医学、中でも睡眠時ブラキシズムと睡眠時無呼吸症候群について講演されました。睡眠時無呼吸により低酸素状態が断続すると、全身の慢性炎症状態が引き起こされます。ここには歯周病も関わってきます。
その他のトピックスとして挙がったのが、睡眠と疼痛の関係でした。睡眠時無呼吸症患者の36%に慢性疼痛が生じています。睡眠時無呼吸があると顎関節症の罹患率が3倍になります。舌痛症(口腔灼熱症候群)患者の2/3に睡眠時無呼吸がみられました。さらに睡眠時無呼吸が治療により改善されると、疼痛感受性が低下しました。