お口の中に痛みや違和感があるにもかかわらず、どこの医療機関を受診しても一向に良くならない、このように原因不明の痛みや違和感あるいは不快感を執拗に訴え、長期間にわたって歯科をはじめあちこちの診療科を転々とする人たちを「歯科心身症」と呼びます。また、このような歯科心身症に属する症状を広く受け入れ、治療を担当する診療科を「心療歯科」といいます。心療歯科
歯科心身症は本人の性格や思い込みと片付けられる傾向がありますが、実際のところは脳内で異常を感じる部位で情報処理のエラーが起こっていると考えられます。歯科心身症を持つ方は食事や会話に支障をきたすだけでなく、四六時中お口の痛みや違和感が気になって何も手につかなくなった結果、生活の質が低下してしまうことが大きな問題です。