お口ポカンは口呼吸のサインであり、のどまで乾燥して扁桃腺が腫れてしまうとインフルエンザにも罹患しやすくなります。その他、アトピー性皮膚炎、喘息、腎臓病(IgA腎症)など慢性化しやすい病気にかかる確率も上がります。
お口ポカンの子どもの舌先は下顎前歯の裏側に付きがちです。舌の先は上顎前歯のすぐ後方の粘膜に接触している状態が正しい位置で、下顎前歯の裏側に付いている状態を低位舌と言います。低位舌が続くと上顎の発達が悪くなり、歯並びやかみ合わせにも影響を及ぼします。また、飲み込みも上手にできなくなり、成長に問題が生じる場合もあります。呼吸がしにくいため、姿勢が前かがみになる傾向も見られます。
口唇閉鎖不全や低位舌は口輪筋や舌筋の発達が未熟である場合に起こりやすく、筋力以外の口腔機能にも問題があるケースが少なくありません。このような状態が口腔機能発達不全症です。