歯科臨床で口腔心身症に対峙する
私が大学を卒業した後は口腔外科の医局に入局しました。先輩から学会に入るようにと言われ、最初に入ったのが日本口腔外科学会です。毎年秋に総会・学術大会が開かれますが、これとは別に秋と春に近畿地方会が開催されていました。地方会…
≫続きを読む
私が大学を卒業した後は口腔外科の医局に入局しました。先輩から学会に入るようにと言われ、最初に入ったのが日本口腔外科学会です。毎年秋に総会・学術大会が開かれますが、これとは別に秋と春に近畿地方会が開催されていました。地方会…
≫続きを読む
松井先生の論文はラットを使った実験をもとにしたものです。実験をするには手間もかかりますが、お金も必要です。研究者に科学的な興味があったとしても、お金がなければ研究を進めることができません。そのために研究費を調達する必要が…
≫続きを読む
普段は大阪大学医学部附属病院歯科治療室で入院中の患者さんの歯科治療を担当している松井先生が、金曜日にはひぐち歯科クリニックで診療しています。松井先生の研究論文が世界最多の論文掲載数を誇るオープンアクセスジャーナル「PLO…
≫続きを読む
国際図痛学会の分類にcarodynia、すなわち頸部痛という病名がありました。頸動脈の圧痛を伴う頸部痛、顔面痛、頭痛を主症状とする病気です。多くは片側性で、頸動脈の形態異常や周囲組織の炎症像が見られるものもあります。 原…
≫続きを読む
飲食物として胃から摂取される気から血や水が生成されます。血が不足すると(血虚)、血行により届けられる熱が不足し、冷えが生じます。水が過剰となると(水滞)、熱が奪われ、冷えが生じます。血が滞っても(血瘀)、末梢の血行が悪く…
≫続きを読む
太陽病と少陽病の併病に対して柴葛解肌湯が有効であった症例報告です。柴葛解肌湯は葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏の構成生薬を合わせたものでできています。 『傷寒論』に合病と併病について解説があります。合病とは病気の本体は一つの病…
≫続きを読む
江部洋一郎著『経方医学』に昼夜逆転の病理が解説されています。衛気は腎と胃で産生され、烝化した津液とともに三焦を通って全身に送られ、潅流・代謝されます。皮の衛気は朝、裏から胸を通って表出して目が覚め、夜、表から胸を通って裏…
≫続きを読む
血の流通に障害をきたした状態が血瘀であり、漢方独自の概念です。血瘀の状態を血管のライブイメージングにより調べた論文です。血瘀に対して用いられる代表的な方剤である桃核承気湯、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散が実験に用いられました。 …
≫続きを読む
下顎臼歯の治療後に頸部に痛みが生じた症例で、半年間原因がわからず、ようやく高安動脈炎と判明しました。高安動脈炎は血管壁に生じる非特異的な慢性炎症です。遺伝的要因を背景に、感染などの環境要因がきっかけとなり、大動脈を主体と…
≫続きを読む
首が痛いから歯科にかかって診てもらおうという人はいないと思いますが、中にはそういうこともあります。ちょうど歯の痛みで治療を受けていて、その近くの首が痛くなってきたとか、首が痛いなと思っていたらその近くの歯も痛くなってきた…
≫続きを読む