業者が顧客に対して商売することはB to C、業者同士の取引はB to Bなどと表現しますが、D to Pという表現が出てきました。北海道十勝地方の棚原歯科で診療している棚原樹夢先生によるオンライン診療の報告です。
D to Pとは医師(Doctor)と患者(Patient)の間を結んでオンライン診療することを言います。北海道在住の患者さんが口腔顔面痛の専門家を訪ねるのは地理的な制約で難しい場合があります。そのような場合にオンライン診療は一つの解決策です。
D to P with Dという方法も紹介されました。主治医と患者さんが診療室にいて、遠隔地の専門医が主治医に対して診察法を指示、助言したり、診断したりします。3者のいずれにとってメリットがあるよい方法です。しかし、遠隔地にいる専門医に対する報酬をどのように手当てするのか、現行制度では定まっていません。オンライン診療の普及に伴って、この点も今後整備されていくのでしょう。
榎日出夫, and 藤本礼尚. “てんかんのオンライン診療によるセカンドオピニオン外来.” てんかん研究 38.1 (2020): 12-18.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjjd/31/2/31_42/_pdf