小道俊吾先生の講演の続きです。歯冠歯根破折し、歯肉縁下深くまで破折線が及んでいる前歯を見た目よく形態修復しようという試みです。最初に矯正的挺出させて、破折部分を歯肉炎上に移動させなくてはなりません。しかし、挺出させると歯頚部が細くなり反対側同名歯と比較して歯頚部がくびれたいびつな形に仕上がってしまいます。
この問題を解決するために、歯肉縁下深めにマージンを設定し、アンダーカウンターでマージンを立ち上げ、歯肉縁付近から歯冠側をハーフポンティック気味に膨らまします。
Kibayashi, Hiroyuki, Ryota Takaoka, and Makoto Morita. “A method of transferring the subgingival contour of interim restorations to definitive restorations by using zirconia copings customized with casting wax.” The Journal of Prosthetic Dentistry 127.5 (2022): 698-702.