カンジダ症の治療の主役は抗真菌剤ですが、歯みがきの練習や正しい口腔ケアによりカンジダ症が改善することもあります。つまり口の中の衛生状態を保つことが重要なのです。また、ドライマウスの場合は原因により対応が異なりますが、保湿成分が入ったマウスリンスやジェルの使用はどのタイプにも効果的です。
ファンギゾンシロップ
ポリエンマクロライド系抗生物質でカビ(真菌)を死滅させます。1ml(1滴)のファンギゾンシロップを50mlの水に希釈して口に含み、一定時間口の中でぶくぶくした後、飲み込みます。
フロリードゲル
1日に4回、ゲルを口角と口腔粘膜に塗布します。
オラビ錠
上唇と上顎犬歯の間の粘膜にオラビ錠を張り付けます。6時間以上かけてゆっくりと溶けていくため、1日1回の使用でOKです。
イトリゾール
肥厚性カンジダ症は、ファンギゾンシロップやフロリードゲルによる病変表面へのアプローチだけでは効果が期待できない場合があります。そんなときイトリゾールを内服すると、塗布のみの治療では得られない速やかな効果を発揮します。