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痛みの種類

けがをすると出血や腫れ、変形を引き起こすと同時に痛みを感じるものです。また、細菌に感染して化膿したり、唾液が流れ出す導管の中に唾石が出てきて管が詰まった場合にも痛みが生じます。このように、体のどこかに痛みの原因となる異常が生じ、神経を通って脳に伝えられた結果、脳で感じ取る痛みを「侵害受容性疼痛」といいます。

また、神経そのものが傷ついたり、圧迫されたりすることによる痛みを「神経因性疼痛」といいます。痛みを感じる部位には問題がないにもかかわらず、そこから脳に至る神経経路のどこかに問題が生じていることが特徴です。

一方、痛みがあるのにその原因となる異常が見当たらない、あるいは異常があっても実際に感じている痛みに匹敵するほどの異常ではないケースもあります。このように、ストレスなど社会的・心理的要因により発症すると考えられる病気を「心因性疼痛」といいます。身体表現性障害の一種である疼痛性障害はこの痛みの代表例であり、痛み自体に自律神経機能の問題などが加わった身体化障害もこれに分類されます。

なお、うつ病の身体症状や統合失調症の陽性症状として生じる痛みは、心因性疼痛に含まれます。

               

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