2012/8/29
相談: (60歳 男性)
よろしくお願いします。すこしでも何か分かればと言う気持ちです。症状:今年5月。口内粉っぽい、食物に粉がからまる感じ。全く食欲が出ず、美味しくない状態で辛い。(現在、すこし改善)
内科医の診断(8月):口内カンジタ症
細菌検査結果: G(-): 1+、Candida: 1+
治療:ファンキゾンシロップ100mg/ml 1ml 口内洗浄/1日2回
耳鼻咽喉/口腔外科医の診断(6月):外見上、普通、唾液等問題なし。
結果:不明
治療:
・アデホスコーワ顆粒:血流を良くする
・プロマック顆粒:Zn(胃薬)
・フラビタン:ビタミンB2
・メチコバール:ビタミンB12
他に飲んでいる薬
・アムロジピン:血圧を下げる 数年前から
・ゾビクロン:睡眠導入剤 数年前から
・ユーパン(ワイバックス):数年前から
以上、よろしくお願い致します
2012/8/29
追伸 相談: (60歳 男性)
済みません。大事な事を連絡し忘れました。当方、上と下に部分入れ歯があります。発症以前、ポリグリップを使い、2日に一回、歯ブラシでみがき、一晩水に漬けていました。現在、タフグリップを使用、毎夕食後、入れ歯をポリデントに一晩、漬けています。
回答:口腔内科 樋口均也
口の中の症状から考えてドライマウスが疑われます。唾液の減少、口の中の粉っぽさはドライマウスの特徴です。
外見上は唾液に異常なしとのことですが、唾液の分泌量が正常範囲内だったという意味でしょうか。もし唾液の分泌量を測定していない場合は、調べてみる必要があります。外見上は粘膜が乾燥していないように見えても、実は唾液分泌量が減少していてドライマウスであるケースも多く見られるからです。
唾液分泌量の測定にはガム法やサクソン法などがあり、ガムや丸めたガーゼを10分間噛み、その間に出てきた唾液を計量します。これらの方法でわかるのは刺激時唾液量で、減少していればドライマウスの状態に陥っていることになります。
ただし、ドライマウスであっても刺激時唾液量が正常範囲を示す場合もあります。物を噛めば唾液が出るものの何もしていない時には出ず、口の中が乾いている場合もあるからです。従って、何もしていない状態の時に分泌される安静時分泌量も合わせて測定する必要があります。
これらの検査でドライマウスであることが確認されれば、治療により症状は改善すると考えられます。一方、ドライマウスではなく粘膜にも異常がない場合は、口腔異常感症や身体表現性障害、うつ病などが疑われ、治療は抗うつ薬が中心となります。
唾液分泌量の測定にはガム法やサクソン法などがあり、ガムや丸めたガーゼを10分間噛み、その間に出てきた唾液を計量します。これらの方法でわかるのは刺激時唾液量で、減少していればドライマウスの状態に陥っていることになります。
2012/8/29
謝辞 相談: (60歳 男性)
ご返事を頂き、心から感謝するとともに治療方針も提示されて、少し気が安らぎます。
1. ドライマウス:詳しい検査はしておりません。今後の様子を見て、担当の先生にお願いしてみます
2.ドライマウスでない場合で粘膜に異常がない:口腔異常感症や身体表現性障害、うつ病の可能性あり
理解いたしました。ご返事ありがとうございます。