口臭症患者の口の中がネバネバし、会話中に口臭に対する不安が強くなる場面について、思考変化記録表を用いて検討してみます。
出来事
- 話をしている最中に口の中がネバネバしていることに気づいた
気分
- 恥ずかしい(80%) 不安(60%)
自動思考
- こんなにネバネバしているということは問題があるに違いない
- 口臭が発生しているはずだ
- 話し相手は私の口臭に気付いているだろう
根拠
- 口の粘つきが口臭を起こすはずだ
- 口臭が生じていれば話し相手は気づくだろう
反証
- 口の粘つきが口臭を発生させるとは限らない
- 口臭が生じていても、程度が軽ければ話し相手は気付かないかもしれない
適応的思考
- 口が粘つかないように対策をとる
- たとえ軽度の口臭が発生していたとしても、話し相手がその口臭に気付くとは限らない
- 口臭を出来るだけ軽くし、話し相手が気付かない程度に抑える
- 話し相手が気付かない程度の口臭は誰にでも生じるものである
気分の変化
- 口がネバネバしても過剰に心配しなくなった
- 話していても口臭に対する不安が軽くなった