口臭に悩むAさんは、自分が話すときに限ってある同僚が口や鼻をおさえる仕草をすることに気付き、苦悩の日々をおくっていました。他の人と話すときは、口や鼻に手が行くことはありません。そこでAさんは、自分の口臭を避けるために同僚がそんな仕草をしているに違いないと確信したのです。
問題の明確化
- 特定の同僚が口や鼻を手でおさえて話をする
- 私と話すときに限ってそのような仕草をする
- 他の人と話すときはそのような仕草を見せない
- 私は口臭を気にしている
- 私の口臭のためにそのような仕草が出るのだろう
原因調査と分析・ブレーンストーミング
口や鼻をおさえる理由
- 私の口臭
- 口や鼻が痒い、気になる
- 虫歯や歯並びが気になっていて、それを隠している
- 単なる癖
- 自分の口臭が話し相手に届かないようにするため
口や鼻をおさえれば話し相手の口臭が届きにくくなるのか
- 既に話し相手の口臭が届いている場合、さえぎることは難しい
- 手に香水などをつけていれば、臭いを緩和できる
- これから口臭が押し寄せてくることを事前に知っていたら、先回りして口や鼻をおさえることで臭いを防止できるかもしれない
口や鼻をおさえる理由を確認できるのか
- 直接本人に尋ねる 気後れしてできない 恥ずかしい
- 他にも同じことをする人がいるか
- 私は同じような仕草をしていないか
解決策の立案
- 実際に口臭が生じているか口臭外来で調べてもらう
- 口臭外来で調べた結果、臭いが出ていないと判明すれば、同僚の仕草を気に留めることなく自信をもって話せる
- 口臭があるとわかれば、口臭をなくすための治療を受ける
- 口臭外来での治療の結果、臭いが出なくなれば、同僚の仕草を気にせず自信をもって話すことができる
- 口臭があっても会話の相手にわからないほど軽い程度であれば、同僚の仕草を気にせず自信をもって話すことができる
- 会話の相手がわかるほどの口臭が発生していたら、相手に届かないようにマウスウォッシュを使用したりマスクを付けて話すようにする
- 会話の相手がわかるほどの口臭が発生していたら、相手に届かないようにマウスウォッシュを使用したりマスクを付けて話すようにする
実行
- 口臭外来を受診する
- その結果、会話時に相手がわかるほどの口臭は生じていないことが判明した
- 同僚の仕草の理由が、同僚本人の口臭に対する不安から引き起こされたものであると理解できた
- 同僚の不安を誘うような仕草を、実は私自身が普段していることに気が付いた
- 会話時、口や鼻に手を持っていかないように心掛けることにした
- 自信を持って話ができるようになった
結果
- 私が口や鼻をおさえないように気を付けて話をすると、同僚の仕草もなくなった
- 心配せず普通に話ができるようになった
- 口臭がどのように生じるのかわかった
- 口臭を心配することがどのような悪影響を生じさせるのかわかった
- 口臭にどう対応すればよいのかがわかった
- 自分に自信が持てるようになった
- 本来の明るい性格が戻ってきた