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膿原性肉芽腫

膿原性肉芽腫は化膿性肉芽腫ともいい、皮膚や粘膜にできる腫瘤です。境界が明瞭で半球状の肉芽(表面が顆粒状でザクロのような肉の塊)を示し、易出血性です。膿が溜まっていたり化膿しているわけではなく、毛細血管が拡張して膨れているのが特徴です。

特徴的な症状は急速に増大することで、ガンと鑑別することが重要となります。膿原性肉芽腫の場合はある程度の大きさになると、そのまま変化しなくなる点がガンとの大きな相違点です。しかしながら、増殖がストップするまで気長に待つわけにはいかないため、組織の一部を切り取って病理組織学的検査を行い(試験切除)、ガンかどうかを調べることになります。

膿原性肉芽腫は、通常外傷や細菌感染に対する過剰な反応が原因で生じると考えられていますが、元々存在した毛細血管拡張性血管腫に外傷や細菌感染が加わることにより、肉芽形成が生じるとする説もあります。

口腔粘膜では舌や口唇、歯肉での発症が多く、性別では女性に多いと報告されています。治療方法は、肉芽とその周囲の正常粘膜の一部を含めて切除します。妊娠中に見られるものは出産後自然に消失する場合もあり、女性ホルモンとの関連が指摘されています。

膿原性肉芽腫 症例

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