顎関節は下顎骨下顎突起と側頭骨関節窩という部分により、関節が形作られています。この二つの骨を結び、関節を包むように保護しているのが関節包で、その内側には滑膜があり、滑膜は関節液を分泌して顎関節をスムースに動かす役目を担っています。
滑膜性軟骨腫症とは、滑膜に骨や軟骨のこぶ状の膨らみ(結節)が多発する病気です。軟骨組織が剝れて関節内に遊離すると関節ネズミという遊離体が見られ、このような状況が生じると顎関節の痛みや腫れ、開口障害などの症状が出現します。
滑膜性軟骨腫症に対しては、関節鏡視下剥離掻爬術や遊離体除去術が行われます。