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舌の周りに歯型がつきます

2014/7/11

相談: (52歳 女性)

舌の周りに歯型がつきます。一時のことではなく、気が付いてから3年は経つと思います。診察は受けた方がよいでしょうか。

回答:口腔内科 樋口均也

舌の周囲が凸凹している状態であれば歯型かもしれませんが、腫瘍など別の問題の可能性もあります。その観点からも、一度診察を受けられることをお勧めします。

歯の型は舌圧痕や歯痕と称され、原因は舌が大きい場合、歯並びが悪い場合、そのいずれでもない場合があります。

舌が大きいことを巨舌症といい、歯の上に舌が乗って歯痕がついてしまいます。リンパ管腫や血管腫、成長ホルモンの異常などの問題がある場合には、それに対する治療が必要ですが、特別な病気ではなく単に舌が大きすぎるケースもあります。その場合は舌縮小術を行います。

また、下顎骨の発育が悪くて小さい場合や幅が狭い場合は歯並びが悪くなり、舌に歯痕がつきやすくなります。その場合は矯正治療や舌の機能訓練を行います。

ただし実際には、舌の大きさや歯並びに異常がないのに歯痕がつくというケースがほとんどです。原因は歯ぎしりや食いしばりで舌を歯に押し付けるためで、舌の力を抜いてリラックスし、夜間にナイトガードという装置を使用する方法が効果的です。

漢方医学(中医学)では気虚や水滞になると歯痕が生じるとされ、特に脾胃の気虚でその傾向が強くなります。脾胃の気虚とは消化機能が低下した状態と解釈され、補気剤や人参剤などの漢方薬の内服で改善することができます。

2014/7/12

相談: (52歳 女性)

とても分かりやすい丁寧な説明ありがとうございます。

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