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機能性身体症候群

原因不明の病気というものは意外と多くのものがあります。こういった病気をひとまとめにして、「機能性身体症候群」、略号でFSSという一つの病気であると捉える考え方があります。

FSSはストレスといった心理・社会的要因が密接に関連していると推測されています。「中枢感作」「脳腸相関」「身体・心理・社会モデル」「神経・免疫・内分泌ネットワーク」といったキーワードでも捉えられることがあります。

治療法は病態によってさまざまですが、三環系抗うつ薬と認知行動療法が有効な場合が多いとされています。FSSの定義は次のようなものです。

「患者が持続的な身体症状を訴えていて十分な検査をしているにもかかわらず、その症状を説明するだけの器質的・機能的所見が得られない状態」

FSSの例としては慢性疲労症候群、シックハウス症候群、過敏性大腸炎、機能性胃腸症、月経前症候群、むちうち症、めまい、線維筋痛症、緊張型頭痛などがあります。私も顎関節症や非定型顔面痛、咽喉頭異常感症といったFSSの患者さんの診療に追われています。

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