肺の臓腑弁証
五臓の一つである「肺」は、呼吸器の働きや皮膚の状態を表します。つまり、空気中から「気」のエネルギーを吸収しながら呼吸と水分調整を行っています。
肺の弁証に含まれる症状や病気は咳、痰、鼻汁、鼻閉、悪寒、発熱、首の凝り、頭痛、のどの詰まり、息切れ、口渇、関節痛、自汗、発疹、感冒、インフルエンザ、鼻炎、副鼻腔炎、花粉症、咽喉頭炎、喘息、気管支炎、肺炎、アトピー性皮膚炎、湿疹、蕁麻疹、円形脱毛症、ネフローゼ症候群とさまざまです。
用いる漢方薬(方剤)は桂枝湯類、麻黄剤、清肺湯、辛夷清肺湯、麦門冬湯、滋陰降火湯、滋陰至宝湯、苓甘姜味辛夏仁湯、苓桂朮甘湯、参蘇飲、銀翹散、藿香正気散、越婢加朮湯、荊芥連翹湯、竹茹温胆湯などがあります。