2014/9/15
相談: (48歳 女性)
歯の神経を抜いた後、歯の痛みがとれず、別の歯科で根管治療をやり直したところ、根に詰め物をした時に激痛が走り、それからは、歯を触らなくても鈍痛が続き、苦しんでいます。
詰めた歯の根は穴が開いていたのですがオーバー根管は否定され、大学病院の歯科を紹介されました。そこでは、ペインクリニックに行くように言われ、漢方薬を処方され、効果はありません。心療内科でサインバルタを処方され、少し楽になりました。
ただ、増量したところ、副作用がひどく、1カプセルに戻しても、副作用が出るようになり、飲めなくなってしまい、歯の痛みが戻ってしまいました。大学病院では、歯の根の詰め物を取る予定ですが、1ヶ月以上先でしんどいです。
回答:口腔内科 樋口均也
歯の神経を抜いた後、切断した断片部分の傷は時間をかけて治っていきますが、中には傷の治りが悪く、痛みが続くケースがあります。このような痛みを「神経障害性疼痛」といいます。
神経障害性疼痛に対しては抗うつ薬が効果的なので、その一種であるサインバルタが効いて痛みが少し楽になったのでしょう。系統が違う抗うつ薬を試すと、副作用のない治療を進められる可能性があります。
抗うつ薬以外では抗けいれん薬のリリカ、麻薬系鎮痛薬のトラムセットやトラマドールが神経障害性疼痛に対して有効です。また、カロナールという鎮痛剤も慢性疼痛に対して効果があります。
2014/9/15
相談: (48歳 女性)
早速のお返事ありがとうございます。抗うつ薬ですが、いつか飲まなくても良いときがくるのでしょうか?痛みが取れることはあるかもしれないと思っていますが、治癒されるかがひっかかります。
何年か抗うつ薬を飲んだら、痛みが取れて、薬をやめることができるのでしょうか?あるいは、一生飲み続けなければならないのでしょうか。ネットや本を読みましたが、抗うつ薬で痛みが取れた話はありますが、薬を飲まなくてすむようになった話は出てきません。
それから、歯科医からはペインクリニックに行くように言われていますが、神経ブロック注射は効果がないのでしょうか。お忙しいところ申し訳ありませんが、教えていただけるとありがたいです。
回答:口腔内科 樋口均也
抗うつ薬の使用期間は、薬の内服により痛みが落ち着いてから半年~1年間を目安に継続します。それにより、内服中止後の痛みの再発や悪化を防ぐことができるのです。
また、ブロック注射は効果が出る場合があるため、試してみる価値はあるでしょう。
2014/9/17
相談: (48歳 女性)
お返事ありがとうございました。どれにチャレンジするか、考えてみます。