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辛い味の粘液が喉の奥付近に常時滞留しています

2014/10/12

相談: (55歳 女性)

ここ数年、辛い味の粘液が、喉の奥付近に常時滞留しています。一番困るのは、就寝時に喉奥を辛い粘液が喉粘膜を刺激して、咳を誘発して咳が止まらなくなったり、辛い刺激で眠りから覚めてしまい、夜間に眠れなくなり不眠症になっています。お風呂にて、湯気を吸い込むと辛い粘液の分泌が増えて、お湯で喉をうがいしても、辛い粘液が洗い流せなくて、喉の違和感が増徴して気分が優れません。

内科にて呼吸音の聴診で異常なく呼吸器系は異常なし。内科で、唾液系の異常を正しましたが、異常無しの回答で行き詰っています。耳鼻咽喉科にて、鼻からの内視鏡にて鼻から喉奥・声帯まで検診いたしましたが異常なし。喉の触診でもしこりなどなく異常なし。胃腸科にて、逆流性胃腸炎の検診にて食道や胃内部の異常なし。歯科にて口内の検診や虫歯など歯の治療も行いましたが、症状変わらず。

食事や呼吸には差し障りありませんが、辛い粘液が口内から喉を刺激して気分が優れません。粘液を抑える薬を処方してもらいましたが、症状は好転しません。C-チステン錠 250mg2錠、サワイ5mg1錠1日3回の30日で、既に12日服用しましたが、効果ありません。総合的には、原因不明で行き詰まりです。宜しくお願い致します。

回答:口腔内科 樋口均也

内科、呼吸器科、耳鼻咽喉科、胃腸科の診察の結果では異状が見当たらないのに唾液の辛さや喉への刺激が続いているということですね。どのような問題が潜んでいるのかをこの文面から言い当てることは困難ですが、考えられる病気としては味覚障害やドライマウス、口腔異常感症です。まずは味覚や唾液を調べる検査を受け、詳しく調べてもらう必要があります。

味覚障害やドライマウスに対しては何通りかの治療法がありますが、原因によって有効な治療法は異なります。一方、口腔異常感症の場合は抗うつ薬などの薬物療法や認知行動療法が効果的です。

また、漢方(中医学)では辛さや席は五臓のひとつである「肺」に関連するとされ、肺に効く漢方薬やはり治療も選択肢の一つといえます。

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