ひぐち歯科、口腔外科・口腔内科メディカルインフォメーション |

電話:072-646-8445

右前歯2番がむし歯でもないのに痛む

2015/1/5

相談: (64歳 女性)

2年ほど前から下の右前歯2番がむし歯でもないのに痛み、近所の歯医者から県立病院や歯科大を紹介されました。非特定歯痛では、と聞くと、歯科大のペインクリニックでまず漢方薬を、2カ月しても効果がないのでリリカを処方されましたが、めまいなど副作用がひどく、痛みも改善されず服用をやめました。次に別の病院の口腔外科に行きましたが、異常なしと言われました。でも痛みはおさまらず、昨年9月に抜歯し、12月にブリッジを入れました。仮歯の間も抜いた歯の部分に違和感があり、仮歯がとれそうな感じで、ブリッジを入れたら、ますます違和感がひどくなっています。発音もしづらくなってきました。どうすればいいでしょうか?

回答:口腔内科 樋口均也

医療機関において検査をした結果、歯や顎の骨に異常が見つからないことから非定型歯痛を疑われたのでしょう。非定型歯痛は原因により、検査や治療方法が異なるため、まずは原因を詳しく調べる必要があります。

例えば神経障害性疼痛では、アロディニアと呼ばれる特徴的な神経の異常により、局所麻酔を行っても痛みが消えないケースがあります。その場合の治療法のひとつがリリカや漢方薬ですが、抗うつ薬や麻薬系鎮痛薬、アセトアミノフェンなどが効く場合もあります。また、別の種類の漢方薬や局所麻酔薬の塗布、神経ブロック、認知行動療法も効果が期待できます。

ページの一番上へ