痛みを伴う口腔粘膜の白色病変
扁平苔癬は皮膚と粘膜に痒み、痛みを引き起こす炎症性の病気です。口腔粘膜や皮膚、頭皮、男性器粘膜、女性器粘膜に出現し、皮膚には赤紫色の発疹、粘膜には白斑が生じます。組織検査を行うと粘膜に炎症細胞が集まっていることが確認できますが、原因は不明です。難治性で、中にはがん化するケースもあります。
口腔扁平苔癬の典型例では頬粘膜に左右対称の白色で網目状の病変が見られ、その周囲が発赤し、触ったり刺激のあるものを食べたりすると痛みます。口腔扁平苔癬と類似した症状を示す病気に口腔扁平苔癬様病変があります。