寒邪と湿邪の合体により、膀胱の陽気が損傷された状態を膀胱寒湿といいます。膀胱炎や尿道結石などの膀胱湿熱は細菌感染による炎症症状ですが、膀胱寒湿は細菌感染を伴わない炎症症状となります。 膀胱寒湿の具体的な症状は頻尿、尿が薄く量が多い、尿漏れ、尿がポタポタと垂れる、おねしょ、排尿後の白濁、排尿後すっきりしない、力が入らずに排尿できない、下肢部の冷え、足腰の冷えなどです。舌苔は薄白で潤、脈は沈で細となります。