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七物降下湯

大塚敬節(1900-1980)が自身の高血圧症とそれによる眼底出血を治療するために創製した方剤で、四物湯に釣藤鈎、黄耆、黄柏が加わったものです。釣藤鈎は鎮痙と鎮静作用、黄耆は血行をよくする作用、黄柏には清熱、健胃作用があります。これらの働きにより脳血管の痙攣を予防し(釣藤鈎)、血圧を下げ(黄耆)、出血を止めて(四物湯)、地黄による胃のもたれを防ぎ(黄柏)ます。

なお、釣藤鈎には抑肝散が含まれるため、脳内の循環を改善する作用があります。駆瘀血剤としても使えることから、七物降下湯は高血圧症や認知症に対して効果的です。

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