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口腔がんの自覚症状とは?

一般的には、初期の口腔がんには痛みや出血などの自覚症状はなく、硬いしこりや境界がはっきりとした腫瘍ができることで気がつきます。また、口内炎と似ている場合もありますが、口内炎は触るとブヨブヨとやわらかく、がんは硬いので見分けがつきます。ただし、なかなか治らない口内炎には注意が必要です。oralcancer7

そこで、実際にご自身のお口の中にある病変が良性か悪性か心配な場合は、触ってみるとよいでしょう。その際、他の部分と違って明らかに硬く触れる場合はがんの可能性がありますので、口腔外科の受診をお勧めします。一方、目を閉じて触るとどこにあったかわからなくなるほどのやわらかいしこりは、悪性の可能性はまずないといえるでしょう。例えば、舌がんができやすいのは舌の両脇の部分で、尖端や真ん中は少ないものです。また、舌の奥には有郭乳頭や葉状乳頭とよばれる正常な突起物があり、これらをがんと勘違いする方もいらっしゃるようです。その他、お口の天井部分や下の歯茎の内側には正常な骨の突起があり、こちらもまた勘違いされやすいようです。

次に進行がんですが、症状が悪化すると硬いしこりが触れ、冷たい物や辛い食べ物、酸っぱい物がしみたり、痛みを感じるようになります。また、がんが大きくなってくると言葉が喋りにくくなる、食事がとりにくくなる、お口が開けにくくなる、潰瘍を形成して痛みや出血が起こるといった現象があらわれます。さらに進行したケースでは、頸部のリンパ節に転移してアゴの下や首が膨張をきたすことが多くなります。

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