黄柏(おうばく)
ミカン科のキハダ(黄柏)またはオウヒジュ(黄皮樹)のコルク層を除いた樹皮を乾燥させて生薬にしたものです。写真は大阪薬科大学薬用植物園で栽培されていたキハダです。
黄柏には抗菌作用、消炎作用、収れん作用、腸管運動調整作用、中枢神経抑制作用があります。これらの働きを利用し、湿熱による下痢、消化器の感染症、泌尿器の感染症、運動器の痛みやしびれ、皮膚疾患を改善します。また、腎陰虚による盗汗、口渇、性機能減退、熱感にも用います。
黄柏は温清飲、黄連解毒湯、荊芥連翹湯、柴胡清肝湯、滋陰降火湯、七物降下湯、清暑益気湯、半夏白朮天麻湯に用いられています。