虫などの小動物由来の生薬
生薬の多くは野生の草や木を原料としていますが、熊胆(くまのい)や麝香などのように動物を原材料とするものもあります。昆虫などの小動物を原料とする生薬には次のようなものがあります。
蜈蚣(ごこう) ムカデ
オオムカデ科のトビズムカデなどを乾燥させて生薬としたものです。
全蠍(ぜんかつ) サソリ
トクササソリ科のキョクトウサソリを乾燥させて生薬としたものです。
地竜(じりゅう) ミミズ
フトミミズ科の腹部を開いて内容物を取って乾燥させて生薬としたものです。
烏梢蛇(うしょうだ) ヘビ
青蛇の腹部を開いて内容物を取って乾燥させて生薬としたものです。
䗪虫(しゃちゅう) ゴキブリ
ゴキブリ科のシナゴキブリまたはマダラゴキブリ科サツマゴキブリの雌を乾燥させて生薬としたものです。
桑螵蛸(そうひょうしょう) カマキリ
カマキリ科のオオカマキリ、コカマキリなどの卵蛸を乾燥させて生薬としたものです。
水蛭(すいてつ) ヒル
ヒルド科のウマビル、チスイビル、チャイロビルを乾燥させて生薬としたものです。
蜣蜋(きょうろう) カブトムシ
コガネムシ科タイワンダイコクコガネ、カブトムシを乾燥させて生薬としたものです。
蝉退 (せんたい) セミ
カメムシ目のセミの抜け殻です。
僵蚕( きょうさん) カイコ
カイコガ科のカイコの幼虫が白僵蚕菌に感染して白僵病で死んだも
蠐螬(せいそう)
コガネムシ類の幼虫を乾燥させて生薬としたものです。