衛気営血弁証では病気がどこまで進んでいるかについて、舌を診ることにより容易に把握することができます。
衛分証
表寒熱でのどの痛みが生じ、薄白苔で舌尖部が紅舌となります。銀翹散が代表方剤です。
気分証
裏実熱傷により大熱、大渇、大汗、脈大が生じ、舌全体が紅舌となります。百虎湯が代表方剤です。
衛分証
血熱で心煩(イライラする)、不眠、譫語(うわごと)、口渇、夜間発熱が生じ、絳舌となります。清営湯が代表方剤です。
血分証
衛分証に加え出血傾向、意識障害、狂躁、痙攣が生じ、無苔で絳舌か紫舌となります。犀角地黄湯が代表方剤です。