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腎の働き

腎と腎臓とは同じものではありません。腎とは腎泌尿器系や生命力、生殖機能、脳や骨や歯の機能を表す概念です。

即ち腎は精を蔵し、生命力の根源である原気をもたらします。また腎は先天の精を蓄え、この精から先天の気である原気が生み出されます。精が強いと精力旺盛となります。

腎は水を主る
人体の大部分は水(陰液)でできています。消化管に入った飲食物を胃が吸収し、小腸に送られ、脾で陰液が作られます。陰液はその後肺に送られて腎に移動し、全身に散布します。使い古された陰液は腎から膀胱へ送られ、尿となって体外に排泄されます。

腎は骨を主り、骨は髄を生じ、華は髪にある
骨は腎の働きの影響を受けます。骨精が充実すると骨髄ができ、その中から脳髄もできます。骨の余りが歯で、髪の毛も歯と同様に腎の働きに応じて生えたり抜けたりします。

腎は耳および二陰に開竅する
腎の働きは成人では充実していますが、子供や老人では弱くなります。耳の機能や排尿、排便は成人ではトラブルが生じることは少なく、子供や老人で問題が生じやすいという特徴があります。赤ちゃんや子供は中耳炎やおねしょ、大便のお漏らしの問題が起きやすく、老人では耳が多くなったり、お漏らししたり、インポテンツになったりします。

腎の液は唾である
唾液の分泌は腎の働きに左右されるため、老人では唾液が減少し、ドライマウスが増加します。

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