頬粘膜から下顎歯槽粘膜にかけての両側に白い線状や網状の病変がみられ、その周囲の粘膜には発赤がみられます。痛みから粘膜の変化に気付くケースが一般的です。
原因は自己免疫疾患やアレルギーが疑われ、歯科金属、ホルモン、遺伝的要因、代謝性疾患、心理的要因などが関与している可能性もあるとされています。ただし薬剤や歯科金属のアレルギーにより、片側のみに生じる苔癬用反応は別の病気です。
「脾は口に開竅する」「心は舌に開竅する」ことから心脾の積熱、脾胃の邪熱、中虚陰火が原因となり、頬粘膜には胃の経絡が走っていることから胃の邪熱や湿熱、痰湿が原因となります。
また「腎経は咽喉に連なり、舌本に絡む」ため、腎陰虚浮火も原因となります。