陰と陽は互いに対立し、かつ補い合う概念です。すなわち陰の中に陽があり、陽の中にも陰があります。
植物の種が地中にあって発芽する前の状態は精の状態で、発芽する可能性を秘めた「陰中の陰」です。やがて土の温度が上昇して発芽すると「陰中の陽」となり、土から芽吹くと成長して花を咲かせます。これを「陽中の陽」といいます。やがて花が萎れて実を付け、種が地に落ちて枯れる「陽中の陰」の状態を迎えます。このようにして陰陽のサイクルが回っていくのです。
植物のサイクルは「生」「長」「収」「蔵」の言葉で表されます。四季に置き換えると「陰中の陰」が冬、「陰中の陽」が春、「陽中の陽」が夏、「陽中の陰」が秋となります。