裏証や熱証では薄黄苔から黄苔へと変化していきます。口腔内の細菌叢はレンサ球菌が多くを占め、舌苔は薄白苔を示します。感染性の発熱疾患にかかると、細菌叢は四連球菌や表皮由来菌が優勢となってオレンジ色のコロニーを形成し、舌苔が黄色へと変化するのです。 黄色い苔色は熱を表しますが、寒証でも白黄苔が見られるのが陽虚水湿内停の場合です。カレー、コーヒー、紅茶、ココアで舌が黄色く染まることもあるため、飲食物の影響には注意が必要です。