性病の中で最も多いクラミジア感染症は女性の不妊の原因になりやすいため、早期発見・治療が大切ですが、性器にはっきりとした症状が現れにくいため感染しても放置されがちです。咽頭にもクラミジア菌が感染しますが、性器と同様に症状がないことが特徴です。咽頭粘膜に現れる症状は違和感や咳、発赤、疼痛、腫脹で、リンパ節が腫れることもあります。
検査は淋菌と同様、検体を顕微鏡で観察してクラミジア菌の有無を調べます。また、PCR法、SDA法、TMA法など核酸増殖法で淋クラミジア遺伝子の存在を確認します。
治療法は抗生物質のジスロマック(一般名:アジスロマイシン)を1回内服、あるいはクラリスかクラリシッド(一般名:クラリスロマイシン)、ミノマイシン(一般名:ミノサイクリン)を1週間内服します。