10代 男性
主訴
舌のできもの
現病歴
1年前に舌にできものが生じ、その後大きさや形は変化していない。痛みは生じたことがない。
口腔内所見
舌下面に広基性の腫瘤(6×4㎝)を認めた。白色で表面粘膜はやや粗造。境界明瞭で周囲粘膜には異常を認めない。
病理組織所見
Granuloma pyogenicum(膿原性肉芽腫)
「舌のポリープ状の腫瘤です。重層扁平上皮下の粘膜内に嚢胞を認め、腔内には出血、炎症細胞浸潤を見ます。granuloma pyogenicum(膿原性肉芽腫)やmucocele(粘液のう胞)の鑑別が必要ですが、唾液の所見に乏しく、foam cell(泡沫細胞)も見られないことから、前者を考えます。no malignancy(悪性所見なし)」
![]() |
![]() 弱拡大像 (拡大倍率 40倍) |
![]() 強拡大像 (拡大倍率 400倍) |