脾は血を統節し、血液が血管外に漏れるのを防ぐ働きをしています。従って、脾気が衰えると血を統節できなくなり、出血を伴う全身の諸症状、すなわち皮下出血、吐血、鼻血、血尿、血便、倦怠感が生じます。 脾不統血に対する治方は補脾摂血で、固衝湯や完帯湯が代表方剤です。 他に帰脾湯、補中益気湯、 芎帰調血飲 が用いられます。