神経学的な問題からお口やアゴの動きが悪くなり、食事や会話に影響する病気には次のものがあります。
- 顔の筋肉が麻痺(マヒ)を起こす病気(顔面神経麻痺、三叉神経麻痺)
- 噛み合わせの筋肉や表情筋がけいれん(ひきつけ)を起こす病気(突発性筋けいれん、ジスト二ア、テタ二―、片側顔面けいれん)
- アゴの関節に障害がある病気(顎関節症、関節リウマチなど)
- アゴの運動を調整する神経機能に問題が生じて失調を起こす病気(ジスト二ア、ジスキネア、感覚性失調)
- 三叉神経痛、舌咽神経痛、顔面神経痛
これらの運動障害が起こると、食事や会話のみならず日常生活全般に大きな支障をきたします。従って他の専門医と協力して原因を探り、特に末梢性疾患に対しては神経ブロック療法や内服療法、理学療法などを積極的に行います。また、末梢性の障害によるしびれが痛みに変化するのを防ぐため、発症から2週間以内の早期受診をお勧めします。