長期にわたり、お口の中に原因不明の痛みや違和感を抱える病気を「歯科心身症」といい、その治療を担当する診療科を「心療歯科」といいます。
<心療歯科で取扱う主な病気>
- 咬合異常感 (義歯や歯並びの治療後いつまでも噛み合わせの違和感が消えず、生活に支障 をきたす)
- 口腔異常感症 (原因不明のお口の不快感や味覚の異常を訴える病気で、高齢者に多くみら れる)
- 非定形型顔面(歯)痛 (いわゆる顔面神経痛や通常の歯痛以外の原因不明の慢性的な口の 痛み)
- 舌痛症 (舌のヒリヒリ感やしびれが慢性的に続く)
- 口腔内セネストバチー (現実ばなれした口の異常感を訴える)
これらの病気は本人の資質や心理的な問題と片付けられがちですが、実際は脳内で行われている情報処理のエラーが原因と考えられます。治療は何より話の内容をよく理解することで、抗不安薬や抗うつ剤の投与により症状が改善する場合もあります。