2018/03/16
相談: (50歳 女性)
お忙しいところすいません。60歳男性(連れ合い)の事で、相談したい事があります。去年の暮れにセラミックの差し歯上前歯6本中4本が根からだめになり抜歯しました。(1・1・2・3)現在、即時義歯 装着中です。(本人からの)右2・3・4あり、左4・5・6あり下前歯は、7本のみで 奥に機能しない(上の歯のかみ合わせが無い)歯が1つだけポツリとあります。
この歯を、前歯犬歯に歯牙移植可能でしょうか?残っている歯は、けっこう丈夫そうです。見てみないとわからないとお叱りをうけると思いますが、宜しくご教授ください。犬歯が無いため、前歯のブリッジが出来ないようです。下は部分入れ歯になると思いますがせめて上の歯だけでもと。色々調べていましたらこちらのサイトにたどり着きました。藁をもすがる思いでご相談させていただきました。入れ歯にもなじめずなかなか 治療が進まず噛めないので、胃痛を訴える用になってきました。どうか宜しくお願い致します。
回答:口腔内科 樋口均也
左側上顎犬歯が既になく、その部分に下顎臼歯を移植したいということですね。その場合は歯がない部分の顎の骨に穴を開け、下顎臼歯を移植することになります。
ただし、既に歯がなくなっている部分は骨がやせて細くなりやすいため、骨の大きさによっては移殖できないこともあります。また、下顎臼歯の大きさが犬歯よりかなり大きい場合は、骨がやせていなくてもサイズの不一致により移植できない可能性があります。
下顎臼歯が小臼歯であれば犬歯と同じような大きさなので大丈夫ですが、大臼歯の場合は大きすぎてそのままでは移植できません。大臼歯を前後の2本に分割し、そのうちの1本を移植するという方法であれば可能性はあります。
抜歯を必要とする歯を抜き、そこに親知らずを移植する場合は保険適応となりますが、今回はこの条件に該当しないため自費治療となります。