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せき

せき(咳嗽)

風邪や体の冷え、痰の詰まり、気道の乾燥など咳の理由はさまざまですが、中医学では以下の8通りの弁証に分類されています。

風寒

風寒の邪が侵入して肺を犯し、悪寒が生じます。麻黄附子細辛湯と麦門冬湯を用います。

風熱

風熱の邪が侵入して肺を犯し、悪熱が生じます。クインケ浮腫も風熱により生じます。麻黄湯を用います。

燥熱

燥熱の邪が侵入して肺を犯します。治方は清熱潤燥であり、清肺湯を用います。

痰湿阻肺

湿邪により気道に痰湿が生じ、咳が出ます。二陳湯を用います。

痰湿困脾

湿邪により碑に痰湿が生じると、肺の宣発・粛降作用が失調して咳が出ます。六君子湯を用いますが、利湿作用を強化したい場合は二陳湯を加えます。

肺陰虚

陰液が消耗して肺が乾燥し、咳が出ます。麦門冬湯を用います。

肝熱

イライラすると肝熱により肺熱が生じますが、同時に胃熱が生じることもあります。竜胆瀉肝湯か加味逍遥散を基本とし、いずれかに麦門冬湯を加えます。

腎陰虚

腎陰虚になると肺陰を潤すことができなくなり、咳が出ます。滋陰降火湯を用います。

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