気と血の両方が不足する病態を気血両虚といいますが、気と津液が不足する病態を気津両虚とはいわず、一般的には気陰両虚といいます。疲れやすく、汗がよく出て息切れし、口が乾いてのどが痛くなり(口乾咽痛)、手足の先が熱くなります。舌質は紅で苔が少なく、剥落や裂紋が生じ、脈は虚細数となります。 気陰両虚に対しては生脈散、清暑益気湯、炙甘草湯を用います。