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舌の付け根から喉にかけての痛み

2018/06/06

相談: (51歳 女性)

2か月前くらいに風邪を引き喉が腫れて抗生剤で治療するもすっきりせず、嚥下困難で耳鼻科で内視鏡検査(2件)するも腫瘍などは見当たりませんでした。しゃべると喉が痛く声がかすれていきます。舌の付け根から喉にかけて(左側)痛く、頭痛もします。

歯茎も痛いのですが、歯科(口腔外科のいる)を受診して舌の状態を見てもらいましたが「がんではないでしょう」と言う事でケナログを処方されましたが、あまり改善しません。舌咽神経痛かもと思うのですが痛みはピリピリと言うより鈍痛です。どのような病気が考えらえるでしょうか?そちらの病院で診ていただけますでしょうか?

回答:口腔内科 樋口均也

舌の付け根から喉にかけての痛みについてはさまざまな原因が考えられます。細菌や真菌による感染、ウイルス感染、腫瘍、アレルギー、水疱性疾患、ドライマウス、逆流性食道炎、舌咽神経痛、疼痛性障害、ニコチン性粘膜炎、本態性疼痛などです。

上記中の舌咽神経痛は突然起こる一過性の強い痛みを特徴とするため、症状が違うようですし、細菌感染やウイルス感染であれば耳鼻咽喉科で治療できたでしょう。

従って、どのような原因による痛みなのかを詳しく調べる必要がありそうです。頭痛や歯肉の痛みについても同様です。それぞれの痛みが別々の理由により生じているのか、あるいは同じ原因によるものかを見極める必要あるでしょう。

どうしても原因が判明しない場合は、痛みの緩和を目標とした治療を行います。漢方薬や鎮痛薬のアセトアミノフェンは原因不明の痛みに対してよく用いられ、慢性的な痛みに対しては三環系抗うつ薬の効果が期待できます。

 

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