腹部には腹大動脈が走行しています。腹腔内でこの動脈が拍動しているのですが、正常であれば腹部を触っても拍動は触知できません。病的な状態で腹大動脈の拍動が触知できる部位があります。 心下部の動悸を心下悸、臍の直上は臍上悸、臍の左近傍は臍傍悸、臍の直下は臍下悸といいます。いずれの箇所の動悸も気逆や水滞、脾虚、腎虚、寒証など、さまざまな原因で生じるとされます。