International Center for Clinical Excellenceのスコット・ミラー博士が提唱するのがFeedback-informed treatment(FIT)です。FITとはクライエントからの情報に基づく治療という意味で、クライエントは自身の問題に関するエキスパートであるという観点がベースとなっています。従って、セラピストに必要な条件はクライエントとの間に良好な関係を築くこと、クライエントからフィードバックされる情報に基づいて適切な治療を進めていくことです。
アウトカム・レーティング・スケール
Feedback-informed treatmentで用いられるデータにアウトカム・レーティング・スケール(ORS)があります。これはクライエントが下す自分の状態への評価で、以下の4項目があります。
- 自己の現状
- 対人関係
- 社会的な問題
- 総評
セッション・レーティング・スケール
Feedback-informed treatmentで用いられるデータにセッション・レーティング・スケール(SRS)があります。これはクライエントによるセッションの評価で、以下の4項目があります。
- クライエントとセラピストとの関係性
- 目標と話題
- アプローチと方法
- 総評