痰飲には「有形の痰」「無形の痰」「水飲」の3種があります。「有形の痰」の代表例は風邪や喘息の際に咳とともに気道から出る痰です。血液中の悪玉コレステロールや動脈硬化時の粥状硬化巣、痛風時に足先に溜まるコレステリン結晶、腫瘍なども有形の痰です。一方、「無形の痰」は目に見えない気の詰まりのことで、のどに詰まると梅核気となります。精神病も無形の痰によって生じると考えられています。これらの痰がドロドロした物質であるのに対して、水飲はさらさらした薄い液体を指し、水っぽい鼻水やぽちゃぽちゃした胃に溜まる水がその代表例です。