2018年12月6日
相談: (女性)
夏くらいから上顎(調べると、軟口蓋というところみたいです)にプチっと出来物ができます。色は周りと変わらない色で、大きさは5ミリもあるかないか。そして痛みがありません。
出来たと思っても、翌日には消えたり、その翌日にはまた出来たり。数時間で変化するときもあります。最近は毎日この繰り返しです。一度、潰れたのか、口に甘い?味が広がったことがあります。(何が出てきたような)ただ、普段は舌で押しても小さすぎるからか潰れる感じはありません。
調べると、粘液嚢胞というものに思いますが、粘液嚢胞は下唇にできやすいとのことで、あまり軟口蓋にできるという、情報を見かけず、気になっています。病院に行くにも、変化が激しく行くタイミングすらわかりません。なんでしょうか?粘液嚢胞でしょうか。
回答:口腔内科 樋口均也
軟口蓋に小さな膨らみができたり消えたりすることを繰り返しているという症状から、粘液嚢胞が疑われます。口蓋の粘膜下には「口蓋腺」という小さな唾液腺があり、ここから唾液が粘膜表面に分泌されて潤いがもたらされます。
ところが、この口蓋腺が何らかの理由により傷つくと、唾液が周囲に漏れだして粘膜が膨らむ粘液嚢胞が生じます。膨らんだ粘膜は薄く破れやすくなり、破れると嚢胞内の唾液が流出して嚢胞は消失します。それでも口蓋腺からは唾液が漏れ続けるため、嚢胞が再びできてしまうのです。従って、傷ついた口蓋腫を取り除く手術が必要となります。嚢胞摘出術は嚢胞が大きく膨らんでいるときに行います。