帰脾湯(人参、白朮、茯苓、甘草、生姜、大棗、酸棗仁、当帰、竜眼、遠志、黄耆、木香)に山梔子と柴胡を加えたものが加味帰脾湯です
人参、白朮、茯苓、甘草、生姜、大棗の6剤は四君子湯の構成生薬であり、水滞を伴う気虚に用います。四君子湯に黄耆が加わると気を補う働きが強くなり、柴胡と当帰の組み合わせには血を肝に運ぶ働きがあります。当帰と竜眼の補血作用、柴胡と山梔子の清熱作用、酸棗仁、遠志、竜眼の鎮静作用、木香の利気作用もあります。
全体の働きとしては気虚でやや血虚もあり、不安や不眠が見られる場合に用いられます。